新高砂マンション外構リノベーション 2008.7-

Concept;街の記憶を残す。外構リノベーション。

福岡の吉原住宅さんは、ビル再生、マンションリノベーション、企画管理などをしている先進的な不動産会社です。この新高砂マンションもこの会社がオーナーで様々に企画管理されています。
◉吉原住宅HP

さて、リフォームと言わずに、なぜ「リノベーション」というのでしょうか。
吉原住宅のHPに次のような説明がありましたの引用します。
『私たちの考える「リノベーション」とは、単なる内装を新しくキレイにするリフォームとは異なり、古い建物を壊すことなくそのよさを活かして、既存の概念を超えた新しい使い方や命を吹き込む、「過去の時間と未来の時間を融合させるデザイン」のことです。』
◉吉原住宅HP What’s リノベーション?

このマンションの前庭のリメークの依頼があったとき、普通ならこのヤシの木みたいな「シュロの木」は別の木に植え替えてイメージを変えるのだろうと思いました。
ところが吉原社長はこの景色は昔からこれで街に馴染んでいるから、この基本的なイメージは変えないで欲しいとのことでした。

そこで私は既存のタイル張りの植え桝(植込みのふち)の上に「白い御影石」を積みました。これはこうしないと土があふれて盛り上がっていて何もつくることができなかったからです。
シュロの木の足下のうっそうとした草をできるだけ取り除いて、「白い玉石」をしきつめて『白い庭』としてイメージをかためました。白は建物の外壁と同じ色ですし、日陰になりがちなビルの谷間のスペースを反射光で明るくします。

全体のイメージは変えずにすっきりさせた後に、いくつかの点景物を据えました黒いフラワーポットに生け花風に草花を植えたものと、『帰る』の意味で御影石の「かえる」の置き物。ここは玄関前のスペースなので出かけた人が「また無事におかえりなさい」という意味を込めました。点景物は例えれば、白い枯山水の庭の中の「島」のようなものです。これにより植え桝のひとつひとつが「小さな庭」を連想させています。

古いものの上に新しいものを乗せる。これは過去の時間に現在と未来の時間を「接ぎ木」するようなことになりました。これこそ吉原さんの説明にある「過去の時間と未来の時間を融合させるデザイン」になり得たのではないかと密かに自負しています。

f0163758_9281980.jpg着工前

f0163758_9282940.jpgイメージ
スケッチ

f0163758_9284434.jpg工事
完了


f0163758_935753.jpg着工前

f0163758_93526100.jpg工事
完了


f0163758_1071665.jpgf0163758_1073580.jpgf0163758_1075890.jpgf0163758_1081480.jpgf0163758_1082681.jpgf0163758_1083741.jpgf0163758_10274434.jpgf0163758_1028729.jpg
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