中村遊行クリニック庭園 2001.10-

Concept;精神科と高齢者デイケアの利用者のための庭。

ここは2003年くらいまで、福岡県の園芸療法研究会の事務局が置かれていたクリニックの庭です。

園芸療法とはなに?
『土をつくり、種を蒔き、育て、収穫し、食べ、保存する―。 一連の園芸活動の中には、私たちの暮らしに欠かせないさまざまな生活要素や運動機能が含まれていす。また、うれしい、きれい、懐かしい、悲しい、静まる、おいしい、よい香り、いい手ざわりなど、五感に訴えるものが多く含まれています。
園芸療法とは、こうした園芸活動が持つ特性を、高齢者や障害者、社会的に不利な立場にある人々の心や体のリハビリ、社会復帰、生きる力の回復などに役立てていこうとする療法です。』

以上、園芸療法研究会西日本のHPより転載。
◉園芸療法研究会西日本HP

それまでのガーデンデザインやランドスケープデザインが主に「見て楽しむ」もので、漠然と庭に癒しや元気になる効果を感じていながらも、それを積極的に説明し、その効用をなにかに積極的に利用するということはありませんでした。こういった意味で私にとって「園芸療法」を知ることは庭の意味を飛躍的に拡張することとなりました

私は福岡県の園芸療法研究会に数回参加して、このクリニックの庭を研究会の有志ですこしずつ整えようということになりました。

そこで、まずは枕木でつくった「レイズドベッド」をつくりました。
これは幅1m、長さ6mのとても大きなものです。
このレイズドベッドを中心として、数本の樹々と芝生を植えました。

レイズドベッド【英】:raised bed
縁をレンガや石で囲った,床面を高くした花壇のこと。腰をあまりかがめずに観賞し,手入れができるので,高齢者にはうれしいバリアフリー,ユニバ-サルデザインに配慮したスタイルである。


当時お年寄りのデイケアと精神科の治療をしていたこのクリニックでは、海外で園芸療法を学んだスタッフさんがいて、この庭を使っていろいろと「園芸療法」を行い、リサーチやミーティングも行って少しづつ成果を上げていました。そのお陰でここを訪れるたびに庭の形も花の種類も変わっていました。現在は残念ながら、福岡県の園芸療法研究会は活動を休止しています。

しかし、園芸療法の精神と確かな効果の実感は、研究会に参加したそれぞれの施設のスタッフさんなどによって各所で受け継がれているようです。
私もレイズドベッドは「菜園花壇」としていろんなところでつくり続けています。

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