糸島コアンモデルハウス庭園 2012.5-

Concept;街に緑のオアシスを。6つのコンセプトを持つ庭の集大成。

コアンは福岡の地場工務店である斉藤工務店のコンセプトハウスとして位置付けられています。
◉斉藤工務店HP/モデルハウス COAN
2008年10月に『太宰府コアン』がオープンしました。
◉斉藤工務店HP/COAN太宰府
そして、2012年5月に『糸島コアン』がオープンしました。
糸島コアン:福岡県糸島市浦志2-21-15(国道202号線「浦志西」交差点、マクドナルド向い)
◉斉藤工務店HP/COAN糸島 ◉グーグルマップ

太宰府と糸島の両方の外構庭園の設計を任せて頂きました。
◉当HP/コアンモデルハウス庭園(太宰府)
今回、糸島では敷地が約200坪とかなり広くなって、デザインサロンという建物も併設されました。
交通量の多い国道に面した商業施設としては好立地の場所です。

福岡県の糸島市は山と海の自然が豊かな地域ですが、この国道沿線だけは緑が少なく看板ばかりが目立つ印象でした。この外構庭園を設計するにあたって最初に思ったことは、この場所を『緑のオアシス』にすること、すなわち敷地全体を『明るい緑の木立ち』とすることでした。
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そして、次に考えたことは、広い敷地を有効に使うこと、すなわちそれぞれにコンセプトのある場所を創ってそれらを繋いでゆくことでした。もちろん全体としてもまとまりのある景観にしなくてはなりません。

これが計画平面図です。コンセプトの違う6つのエリアから成ります。
以下、それぞれのエリアについて説明します。
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1.[ストリート・ガーデン] 街の庭
道行く人と車に、緑と花の安らぎを。街に潤いを。
歩道を少し広くして 花の咲く木々でまとめたすこし華やかな庭。
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[ストリートガーデン]は「街の庭」として国道に面していつでも眺めることができます。
気持ちをゆったり眺めてもらえるように植込みの前の歩道の幅を40センチ広くしています
ここの樹木は「花の綺麗な木」を中心に選んで植えています。
春から秋にかけて順に花をつける、花カイドウ、花水木、エゴノキ、白雲木、サルスベリなど。
この半公的な植込みは、駐車場を丸見えにしない為と、生活環境として庭が果たすべき役割である「街への貢献」を担う重要なエリアと考えています。

2.[エントランス・ガーデン] 前庭
モデルハウスを引き立てる、落ち着いた佇まいの前庭。
アプローチはモミジのトンネル。すっきりとした明るい和の庭。
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[エントランス・ガーデン]はモデルハウスの「前庭」として、アカシデ、シラカシ、モミジなどの雑木で落ち着いた佇まいとなるようにつくられています。
特にモデルハウスの玄関へ到る長い「アプローチ」は、洗い出し舗装に枕木や丸石でアクセントを付けて単調にならないようにして、さらに、空間的には「モミジのトンネル」となるようにデザインされています
また、植込みは自然石による山野草の庭になっています。雪柳、三葉ツツジ、更紗ドウダン、沈丁花、山紫陽花などの低木に加えて、鈴蘭、桔梗、京鹿の子、紫蘭、薮蘭、秋明菊、ワレモコウ、白雪芥子など多種多様な植物が季節の移ろいを教えてくれます。

3.[フォレスト・ガーデン] 雑木林の庭
敷地の中央の木立ちの中に隠れた、日だまりのようなテラス。
雑木は思い思いに枝を伸ばし 可憐な花や鮮やかな紅葉で季節を奏でます。
アンティークの小さな水場が二つ。鳥の水浴び。トンボの姿。
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[フォレスト・ガーデン]はモデルハウスとデザインサロンをつなぐ「雑木林の庭」です。雑木林の中に洗い出し舗装のテラスが隠れるように位置しています。木漏れ日や日だまりのようなテラスとなるようにデザインされています
樹木は、アオダモ、アカシデ、カツラ、ヤマボウシ、コナラ、ツリバナ、シラカシなどのコアンではお馴染みの雑木をはじめ、クロモジ、アズキナシ、ナツハゼといった野趣に富むもの、コブシや染井吉野、シャクナゲ、アカシアといった花が楽しめるものも植えられています。
骨董品の石臼と水瓶でつくった雨水を利用する水場は植物への日常の水やりに利用できるほか、野鳥の水浴び場になったりトンボなどが集まる場所になることが期待されています。

4.[キッチン・ガーデン] 家庭菜園
デザインサロンの脇にある家庭菜園。レモンやベリーの果樹もあります。
せっかくの庭だから、野菜やハーブや果物も自分で育ててみたいものです。
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[キッチン・ガーデン] は防腐剤無添加の枕木で縁取りした「家庭菜園」と、ベリー類や柑橘類の「果樹園」とからなります。この菜園は畳一畳ほどの広さでハーブや菜葉を育てるにはちょうどよい大きさです。
また果樹園といってもジューンベリーやブルーベリー、レモンなどが普通の植木のように植えられています。
ここは眺めるだけでなく「育てて食べられる庭」といえます。

5.[プレイ・ガーデン] 遊びの庭
テラスの横にある芝生の小さな広場。子供が安全に遊べるところ。
枕木でできた花壇には季節の花が。少しの芝生なら管理も楽です。
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フォレストガーデンのテラスの奥に続く小さい芝生の場所。薬剤無添加の枕木でつくった花壇もあります。
芝生の上に乗ると土の柔らかい感触がします花壇の縁に腰掛けると花がとても近くに感じられます
植え替えなどの作業もとてもしやすい花壇です。
土に触れ、自然を感じることが庭(外)での遊びの重要な要素と考えています。

6.[ノース・ガーデン] 北庭
できれば欲しい北側の庭。冬は北風を防ぎ、夏には空気を冷やして涼しい風に。
寝室からはやさしいモミジ。バスコートにはすっきりとした姫娑羅の木。
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住居の南側だけでなく北側にも樹木を植栽すると、冬は北風を防いでくれて、夏は北側の窓からの涼しい風の源になることが分かってきました。北にある庭は日が当たると樹木が綺麗に見えます。また、日当りが良すぎない環境は樹木の成長を適度に遅くしてくれる長所もあります。北側だからといって諦めずに庭をつくることによって家が樹木に囲まれた感じとなり、より落ち着いた過ごし易い環境となります。
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