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Concept;人と自然と作品の共存の庭。

アトリエ寺田は画家の寺田健一郎氏(1931-1985)のアトリエだったところで、今はご家族が住まわれているところです。◉(参考)寺田健一郎「没後25年記念展」
ここを息子さんの瀬下黄太さんが「アトリエてらた」として、アートギャラリー&カフェ&バーとして改装して、新たな交流サロンとされようとしています。

♦アトリエてらた
福岡市中央区六本松3-5-28 tel 092-771-4445

◉アトリエてらた地図
◉アトリエてらたブログ

瀬下さんはAMPの管理人さんでもあり普段からお世話になっている私の友人。
◉AMP(アンプ)ガーデン
瀬下さんのお兄さん(寺田健一郎氏のご長男)は寺田太郎さんで鉄の造形作家でしたが、2007年12月に飲酒運転の交通事故の犠牲となって亡くなってしまいました。
太郎さんには私が運営していた冷泉荘ウラニワというギャラリーガーデンで展示をして頂きました。
◉冷泉荘ウラニワ 01.『廃園の鳥たち』

ここの庭づくりは、私が久しぶりに佐賀のAMPに遊びにいって、ここの話を聞き、それからすぐに作業というスムーズな展開となりました。
それほど大したことを私はしていなくて、一日、瀬下さんとその奥さんといっしょに樹木の剪定(主に下枝切り)をして、地面が見えてきて、見通しも良くなったので、太郎さんの遺作の一部を庭に入れようということになりました。すると展示作品も自然とあちこちから出てきました。^^
下草の類いは私の実家から株分けなどして持ってきました。
ギボウシ、ツワブキ、アジュガ、フウチソウ、ナルコユリ、ユキヤナギ、ヤマアジサイ、ジンチョウゲ、などです。◉メーキングはこちら。

人も自然も作品も、自然と集まってきてひとつの調和が生まれました。素敵なことです。
これから、切られた木も新芽を伸ばし、植えられた草も新たな地で根を張り、様々な生き物のオブジェもこの場所に馴染んでゆくのでしょう。ここで我々人間も新たに出会い語らってゆきたいものです。

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Concept;シンプル&ナチュラル&モダンな樹家の家。

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f0163758_21574111.jpg[設計コンセプト]
01. 中2階にロフトと納戸のある平屋建て。
02. 高断熱、高耐久性住宅。
→住宅金融公庫の優良住宅。(耐久性・可変性に関する基準)
03. 自然素材(木材)とアルミ、コンクリートの質感を生かす。
04. 居間はカフェのような空間にする。
05. 個室は引戸でリビングと一体になる。
06. オープンな外庭とプライベートな内庭。坪庭。
07. ローコスト。
→1575万円(外構庭園含む、税込み)

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光の森の家
所在地 :熊本県合志市幾久富1758
設計  :樹家設計/川島雅人
施工  :高木ハウジング
設計期間:2009年5月〜9月
施工期間:2009年11月〜2010年3月

敷地面積:204.5m2(61.9坪)
延床面積:91.7m2(27.7坪)
建設費 :1575万円(外構庭園含む、税込み)
坪単価 :56.8万円(外構庭園含む、税込み)


私の妹夫婦とその子供たちの家です。土地探しから相談に乗りました。場所は「光の森」と呼ばれる熊本の人気の郊外。土地については、南面接道で角地、敷地の高低差があまりないことが決め手となりました。

住居の設計については、予算が1575万円住宅金融公庫の優良住宅に準拠すること。小さくてよいから家族が仲良く暮らせる家であること。などが主な要望でした。

最初は2階建てでプランをまとめましたが、予算に収まらず、収納を中2階の屋根裏の納戸にすることで平屋建てと変更して、施工会社の協力もあり予算内で着工できました。

屋根が南側に下る方向にしたのは、将来的にソーラーパネルを設置するであろうから。現在は太陽熱温水器が付いており、年中お風呂でガスでお湯を沸かすことはあまりありません。

間取りは、コンセプト図のように、敷地に大きな「モミジの葉」を差し掛けたように、リビングダイニングを中心にして部屋が取り囲んでいます子供室は幅1間(1700mm)の引き戸で開閉できます。閉じれば個室ですが、開けばリビングと一体になります

中央のリビングダイニングの天井の高さは2.8m〜3.5mの傾斜天井になっていて解放感があります。床は日田産の無垢の杉板で厚さは30mmです。木目が生きる無害のワックス仕上げで足の感触が柔らかいです。

壁は汚れの掃除のし易さからビニールクロス。各部屋にグレーの壁が1面だけありますが、これは合板下地でピンが刺せるクリップウォールとなっています。

リビングに接した和室の壁は土佐の和紙張り。和室には坪庭があります。通風はリビングと和室を通る東西方向と、子供室とリビングを通る南北方向と様々にあります。

外壁は軽量モルタル通気工法で壁の中の湿度を下げるようにしています。また、ガラスネットの入った下地ラスボードにモルタル直仕上げなので、外壁に伸縮目地が出ずすっきり見えますし、ひび割れなどの心配もありません。

シンプルで、ナチュラルで、高断熱、高耐久性住宅。しかも外構庭園製作家具(ダイニングテーブル、ソファテーブル、AVラック、作り付けテーブルなど)込みで1575万円のコストパフォーマンス
◉外構庭園についてはこちらをご覧下さい。

その他、TOTOのシステムキッチン(食洗機付き)、ユニットバス、太陽熱温水器、エコジョーズガス湯沸し器、すべてペアガラスのサッシです。
他にも小さなこだわりや工夫はあります。質問などありましたらメールでお問い合わせ下さい。
◉樹家設計へメール

ローコストであるのも「住み易さ」の重要な要素だと思います。
2000万円以上出して住み易いのは当然のことだと思います。これを400万円下回るのは大変なことでした。業者の高木ハウジングさんのご尽力に感謝致します。
◉高木ハウジングHP

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Concept;都市の隙間のコミュニティガーデン。

冷泉荘(れいせんそう、れいぜんそう)は、福岡市博多区にある築53年(2011年現在)のビルです。現在は「リノベーションミュージアム冷泉荘」として、このビルの所有者の吉原住宅さんが管理運営しています。
◉リノベーションミュージアム冷泉荘HP

これ以前は「トラベラーズプロジェクト」というのが行われていて、これは期間限定3年間(2006.4.29-
2009.3.31)のプロジェクトでした。これは福岡でのリノベーションプロジェクトとしては先駆けで、それまでアパートだったこのビルを、様々な業態(カフェ、ショップ、飲食店、事務所、アートギャラリーなど)の雑居複合ビルと変えて話題となりました。
◉TRAVELERS PROJECT-冷泉荘-

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私はたまたまこのプロジェクトに関わって、この建物の裏側にある「都市の隙間」のようなスペースの庭をつくることになります。名前は『ウラニワ』。幅2.2m、奥行き13mのスペースでした。

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せっかくつくったのだから、有効に活用したいし人にも来てほしいということで、冷泉荘のグランドオープンにあわせて、造形作家の寺田太郎さんに作品の屋外展示をお願いしました。それが『廃園の鳥たち』という展示でしたが、これがとてもこのウラニワに合っていて好評でした。
以後、期間限定プロジェクトが終わる3年間、いくつかのアート展示やイベントが行われました。以下に簡単に紹介します。
私にとっては、それまでは都市のデッドスペースに過ぎなかった場所に人が来ることが不思議なことでした。これは場所の再生または更新であり、それまで捨ておかれた場所を、アートや人との交流のための『コミュニティガーデン』と変えることになりました。
残念なことに、今はまた『廃園』となっていますが……。

f0163758_19323317.jpg00.『ウラニワのヴィーナス』
作:高田裕子(アーティスト)
期間:常設


ウラニワに到るには半地下の通路を通るのですが、その通路の正面になにか欲しかったので高田さんにお願いして描いてもらいました。
ヴィーナスの指さす方に庭が続いています。

f0163758_19335263.jpg01.『廃園の鳥たち』
展示:寺田太郎(造形作家)
期間:2006.4.29-30


鉄の造形の寺田さんの展示。鉄製の様々な鳥が庭という展示空間にとても合いました。地面を歩かせたり、切り株に止めたり、木陰に隠したり……。
この鳥も元は屑鉄(リサイクル鉄)と聞き、ウラニワ誕生の記念展示としてこれ以上のものはなかったと思います。

f0163758_1936111.jpg02.藤瀬大喜個展『カエルの逆襲』
展示:藤瀬大喜(金属造形)
期間:2006.8.21-27

◉藤瀬大喜HP

金属造形の藤瀬さんの展示。藤瀬さんは型をつくって金属を固めて造形する「鋳造」が専門。カエルの作品が人気なので庭に展示してもらいました。
展示のタイトルは鳥の次はカエルかと言われないように勢いを出してもらいました。

f0163758_1936132.jpg03.『和敬清寂 にわ展』
展示:藤崎貴子(デザイナー)
期間:2006.10.22-31


街の隙間に偶発的に再生された「ウラニワ」
ここには不思議な清寂があります。
糸、ガラス、樹々、花
にわに和敬の心を探す展示です。(フライヤーより転記)

藤崎さんは茶道を嗜み、アート、本、デザインなど好奇心と探究心の強い女性。
彼女の初の個展として、ウラニワを使って植物をつかった展示をしてくれました。
『和敬清寂』は茶道のこころの言葉。
自身の生い立ちの記憶、好きなアーティストであるジョージア・オキーフへの尊敬。様々な思いをこめた洗練、且つ力強い展示となりました。

f0163758_19363568.jpg04.『太陽の影』野崎陽介写真展
展示:野崎陽介(フォトグラファー)
期間:2007.5.3-29


庭で絵画や写真などの展示も面白いのではないかと作家を探してもらって、野崎さんに写真の展示してもらうことになりました。雨のあたらない半地下通路に写真を数点展示されましたが、屋外の庭に写真の展示はなかなか難しかったようです。

f0163758_22581954.jpg05.ウラニワ カフェ
運営:山中みちる
期間:2007.5.3-4 5.27


当時の冷泉荘のトラベルフロントというカフェの常連さんで、珈琲を飲むのもいれるのも大好きな山中さんがウラニワで「出張カフェ」をしました。
山中さんのお友達やそのお友達が入れ替わり立ち替わりたくさんやってきて大盛況に。
これをきっかけにウラニワはアート展示だけでなくワークショップやお茶会などにも使われるようになりました。

f0163758_1937517.jpg06.candle workshop* 『願い』
講師:naho(キャンドルアーティスト)
開催日:2007.9.23


ろうを溶かして色や香りをつけて、様々なかたちにつくるワークショップ。午後に4組の講習をしてそれぞれカフェタイムもありました。
日が暮れてから参加者に集まってもらって、ウラニワでキャンドルライトのパーティを行いました。

f0163758_19372079.jpg07.ウラニワ茶会『ウラニワ×茶の湯・和の心』
運営:すず茶人&奥方
コラボレーション:平川渚(アーティスト)
開催日:2008.4.20

◉すず茶人Blog ◉平川渚ウェブサイト

カジュアルなお茶会を標榜されているすず茶人と奥方。地下通路を茶庭の「露地」に、ウラニワを「茶席」に見立ててお茶会を開いてくれました。お菓子を用意してくれたり案内をするスタッフさんは着物姿で楽しみつつも真剣な様子。
アーティストの平川さんの糸をつかった作品も茶席の床の間のしつらえのように、茶会に華を添えていました。
◉庭園/ランドスケープデザイン日記

f0163758_19373421.jpg08.藤瀬大喜作品展『モネラ展(粘菌展)』
展示:藤瀬大喜(金属造形)
期間:2008.6.1-6.30

◉藤瀬大喜HP

藤瀬さんの2回目の展示。
この回はキノコのような造形でした。作品と同じ大きさの色のついたコンクリートを使って庭空間を生かした展示をしてくれました。
◉庭園/ランドスケープデザイン日記

f0163758_19385998.jpg09.『ウラニワ 3人展』
展示:高田晋平(木彫)、山下宰(山野草) 、藤瀬大喜(金属造形)
期間:2008.9/21-28


久留米、筑後、佐賀のものづくりのグループ展「縁展(えんてん)」という展覧会が久留米の石橋文化センターでほぼ毎年行われています。
この回のウラニワ展示はこの展覧会のメンバーの3人展でした。
◉庭園/ランドスケープデザイン日記

f0163758_0565264.jpg10.『週末はウラニワで過ごそう』
展示:石井康博(フィギュアアーティスト)
期間:2008.10/12.13.18.19.25.26

◉石井康博Blog

フィギュア(人形)作家の石井さんの展示。
小さな妖精のような人形がウラニワのあちこち思いがけないところに。また風船とLED素子を使った光のオブジェはウラニワ全体を不思議な風景に変えて、夜はひときわ幻想的でした。
これが最後の展示になりましたが、最後にふさわしい、とてもよい余韻を残す展示になりました。
フィギュア製作のワークショップも行われ、石井ワールドに惹き込まれた人も多かったと思います。
◉庭園/ランドスケープデザイン日記

備忘録のつもりでまとめておくつもりが、かなりのボリュームになりました。最後になりましたが、
冷泉荘『ウラニワ』に関係してくれた方、遊びに来てくれた方などすべての人々に感謝します。
『ウラニワ』はひとつの場所を大切にして、開いて共有していけば、いろんなことが起こり得るということを教えてくれたように思います。逆に考えると、よい交流場所がないと人間関係はなかなか広がらないのかもしれません。『屋外とアート』『庭ならでは楽しいひと時』……
機会を見つけてまたこのようなプロジェクトができたら幸せだと思います。
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Concept;街の記憶を残す。外構リノベーション。

福岡の吉原住宅さんは、ビル再生、マンションリノベーション、企画管理などをしている先進的な不動産会社です。この新高砂マンションもこの会社がオーナーで様々に企画管理されています。
◉吉原住宅HP

さて、リフォームと言わずに、なぜ「リノベーション」というのでしょうか。
吉原住宅のHPに次のような説明がありましたの引用します。
『私たちの考える「リノベーション」とは、単なる内装を新しくキレイにするリフォームとは異なり、古い建物を壊すことなくそのよさを活かして、既存の概念を超えた新しい使い方や命を吹き込む、「過去の時間と未来の時間を融合させるデザイン」のことです。』
◉吉原住宅HP What’s リノベーション?

このマンションの前庭のリメークの依頼があったとき、普通ならこのヤシの木みたいな「シュロの木」は別の木に植え替えてイメージを変えるのだろうと思いました。
ところが吉原社長はこの景色は昔からこれで街に馴染んでいるから、この基本的なイメージは変えないで欲しいとのことでした。

そこで私は既存のタイル張りの植え桝(植込みのふち)の上に「白い御影石」を積みました。これはこうしないと土があふれて盛り上がっていて何もつくることができなかったからです。
シュロの木の足下のうっそうとした草をできるだけ取り除いて、「白い玉石」をしきつめて『白い庭』としてイメージをかためました。白は建物の外壁と同じ色ですし、日陰になりがちなビルの谷間のスペースを反射光で明るくします。

全体のイメージは変えずにすっきりさせた後に、いくつかの点景物を据えました黒いフラワーポットに生け花風に草花を植えたものと、『帰る』の意味で御影石の「かえる」の置き物。ここは玄関前のスペースなので出かけた人が「また無事におかえりなさい」という意味を込めました。点景物は例えれば、白い枯山水の庭の中の「島」のようなものです。これにより植え桝のひとつひとつが「小さな庭」を連想させています。

古いものの上に新しいものを乗せる。これは過去の時間に現在と未来の時間を「接ぎ木」するようなことになりました。これこそ吉原さんの説明にある「過去の時間と未来の時間を融合させるデザイン」になり得たのではないかと密かに自負しています。

f0163758_9281980.jpg着工前

f0163758_9282940.jpgイメージ
スケッチ

f0163758_9284434.jpg工事
完了


f0163758_935753.jpg着工前

f0163758_93526100.jpg工事
完了


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Concept;多様性のある自然形植栽の外構庭園。

小嶺整形外科クリニック:〒859-2206 長崎県南島原市有家町中須川196-1
診療科目:整形外科 / リウマチ科 / リハビリテーション科

◉小嶺整形外科クリニックHP

建築総括  :瀬野和広+設計アトリエ◉瀬野和広+設計アトリエHP
建築実施  :設計機構ワークス◉設計機構ワークスHP
サイン計画 :プロトハウス◉プロトハウスHP
外構庭園  :樹家設計

こちらはクリニックですが、すぐにはそうとはわからないモダンでスタイリッシュな建築です。
建築設計は東京を拠点とする瀬野さん。木造木組みの研究者としても有名で、このクリニックでも木造の門型フレームが空間の骨格をつくっています。

こんなスタイリッシュな建築の外構庭園をどうデザインするか悩みましたが、場所場所で最適なデザインを求めることで現実的に対応しました。

まず大きな面積を占める駐車場ですが、中高木を植えるスペースをできるだけ確保しました。車止めは枕木を加工して使用。植込みの中にはグランドカバーは植えずにウッドチップ敷きとしました。また、アスファルトに駐車区画を区切る白線のデザインも少し変えて、できるだけ建築の先鋭的な表現に合わせました。

田園に開けた建築南側の庭は幅が47Mあって、この距離をある程度の密度の樹木でカバーすることが必要でした。ところどころは抜けていてもいいのですが、将来的にはある程度の日陰を建築南面にもらたすことが期待されています。そのため、花木を含む雑木が多様に植栽されています。

樹種選択にあたっては、このクリニックの利用者が比較的高齢であることを考慮して、日本の四季を象徴する分かり易い木を選びました。

春………コブシ、枝垂れ梅、白梅、紅梅、染井吉野、山桜、里桜(八重桜)、大島桜、寒緋桜
夏………エゴノキ、ヤマボウシ、ジューンベリー
秋………モミジ、カツラ、カリン、ケヤキ、コナラ、ナンキンハゼ ※紅葉や実として
冬………ツバキ、カシ、モチノキ、マテバシイ、シマトネリコ ※常緑樹として

以上は中高木についてですが、低木や草花についても四季のバランスを考慮しました。

また、『薬草の庭』として薬効のあるハーブ数種を植えた花壇をつくりました。しかしこれは管理が追いつかずに伸び放題になっているようです。

自然の治癒力や癒しの効果を高めるクリニックであるためこうした『多自然形植栽』としましたが、敷地面積が広いこともありどこまで維持管理ができるかが今後心配なところです。

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Concept;シンプルでエッジの効いたデザイン。

一高本舗(いちこうほんぽ)
〒859-1504 長崎県南島原市深江町丁4615-2 TEL 0957-72-7119 E-mail:info@ichi-ko.jp
営業時間 11:00~19:00 火曜日定休

◉一高本舗

一高本舗は島原手延べめん販売と手延べめんカフェ、手延べの文化を今に伝える情報発信店舗です。
ショップ+カフェ+ギャラリー(展示)という構成です。
建物は1991年雲仙普賢岳災害時の仮設住宅を改装したものです。
全体の基本構想は私とarchitect toyboxの平田大和さんとでやって、詳細設計と現場は、内装は平田さんで、外構は私が担当しました。
◉architect toybox 平田建築設計事務所

もとは仮設住居といっても我々が現地を見た時に、建物は外壁が杉板で被われていてつや消しの黒に塗られていました。そこで、外部は黒を基調として庭の緑が映えるようにして、内部は予想に反して白くモダンな空間にすることにしました。

ここでは外構を中心に写真を載せていますが、内部もとても充実しています。
◉詳しくはこちらもご覧下さい。庭園/ランドスケープデザイン日記

外構について。敷地は最初はアスファルト舗装でしたので、それを多角形に切り取ることにしました。そしてそのエッジに亜鉛メッキの鉄の縁を付けました。カーブや自然風にすることもできましたがあえてシャープな『エッジの効いたデザイン』を指向しました

エッジは直線ですが不定形な多角形ですので、ただの四角とは異なり「どこか自然な感じ」がすると思います。また、建物の出窓のガラスは下向きにやや斜めに傾斜しており、普段とは違う不思議な反射をしていますこうした「斜め」の表現と庭の「エッジ」はデザインとして連続しています

シンボルツリーは潮風にも強い常緑樹の「シマトネリコの株立ち」。その他の高木は落葉樹で、ヤマボウシ、モミジなどです。グランドカバーには明るい斑入りの笹である「カムロ笹」を植栽しました。

店舗への入口の前に広めのポーチを設けて入口を視覚的に目立たせています。ここにはキャノピー(簡易屋根)とベンチも設けて「ベランダ」のようにしつらえています。ここに腰掛けてのんびり海からの風に吹かれているととても快適です。

エントランスポーチの脇には、現場にあった古い「鉄釜」をフラワーポットに見立てた庭の点景をつくりました。古いものがひとつでもあると環境がどこか落ち着いて見えるためです

建物の近く1mくらいのところにはあえて植栽をせず白い玉石を敷きつめました。これは外壁の黒との対比を狙ったものであり、建物の際まで植栽すると管理がしにくいし「うっそうとした感じ」になってしまうのを避けるためです。

自然の豊かさは充分に享受できるけれども、あくまでもすっきりとしたモダンな庭
もともと自然は豊かな土地柄ですので、逆に抑えめの都市的な緑の扱いとしました。現実的にはこの方が将来的にも維持がしやすく姿が変わらないという判断もあります。

f0163758_19535697.jpg計画前
f0163758_19542941.jpg竣工↓
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Concept;アートスペースのためのゼロ円セルフビルドの庭。

AMP(アンプ) = Art is Magnanimous Plant『アートは寛大な植物である』
〒842-0101佐賀県神埼郡吉野ヶ里町松隈1257-1 tel & fax 0952-20-1482

ここは佐賀県の吉野ヶ里遺跡の北、背振山系の南のふもとにあるアートスペースです。
もとは製茶工場であった建物を、造形作家の寺田太郎さん、その弟のデザイナーでミュージシャンの瀬下黄太さん、金属造形作家の藤瀬大喜さんの三人で改装してアートスペースに再生したものです。
◉AMPホームページ

ここのオープンが2007年7月7日でした。オープンに合わせて花を贈る気持ちで、庭をプレゼントすることにしました。けれども費用をかけても逆に負担で面白くないので、ここのメンバーの藤瀬さんと手作りで庭をつくることにしました

庭の材料は藤瀬さんの実家の近くの山から調達。廃材となっていた枕木が入手できたことがラッキーでした。植物は、主木に常緑樹の「ヒサカキ」。その他、山萩、山吹、地苔などを山から採ってきました。石もいくつか。これだけではやはり彩りが足りないと予測してたので私の実家から、アジサイ、ラベンダー、ブッドレア、ゼラニウムを持って来ました。

メーキングはとても楽しいものでした。
◉メーキングの記事はこちら。
藤瀬さんの実家の手作り「生ゴミ堆肥」まで使って完全に『手作り』『自力』『リサイクル』の庭作りとなりました。

写真はできてから数年後のものです。ヒサカキの成長の遅いのに呆れていますがなんとか根付いていてくれます。春はゼラニウムやラベンダー、夏はアジサイとブッドレア、秋は山萩が咲きます。特に山萩は普通の園芸店などで買ったものとは違って、花の色が二色で美しいです。

原始的な庭づくりは、生活環境の近くから好きな植物を集めてつくったことでしょう
ここのようなもともと自然に恵まれた場所で、どこかから買ってきた植物を植えるのは考えてみれば不自然なことです。小さな庭ですが「あるとないとでは大違いだ」というのが関係者の思いです。

AMPではその大きな空間を生かした伸び伸びとしたアート展示が年に数回行われています。
機会があれば是非お出かけください。併設されているカフェの珈琲やスイーツもとても美味しいですし、ここの「ヤッホーカレー」は本格スパイスで辛くてほんとうに美味。これも通にはたまらないクオリティです。
◉AMP CAFE新名物!ヤッホーカレー!

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Concept;海の景観と調和し、時にきびしい自然条件に耐える外構。

日本の三大松原のひとつ『虹の松原』の西の端にこの医院はあります。
風光明媚なところで浜まで歩いて30秒という海に親しむオーナーのための好立地です。

外構庭園を設計するにあたり、当然潮風の影響をまず考慮しました。通常「耐潮性のある樹木」というとある程度の樹種があります。例えば「大島桜」は伊豆大島原産の桜で海辺の環境には強いとされています。

そこでシンボルツリーを「大島桜」にして、外周の目隠しのための木を松原の松と同じ「クロマツ」としました。ところが、海辺は海辺でもここは海への最前線。常に海からの風が吹いています。大島桜は残念ながら一度も開花することなく枯れました。現在は「マテバシイ」という常緑樹に植え替えました。風あたりが強いので健康とは言いがたいですがなんとか葉を残して生きています。

結局、海岸最前線で環境に適応しているのはクロマツのみ。毎日の環境というものの厳しさを感じさせます。そして環境に耐えた風景は美しくもあります。建物の後ろで風が防げているところは多の樹種も生育しているようです。

私は比較的に海に近い場所の庭づくりを行う機会がありましたが、海から30m、100m、数百mでは環境が全く違うことが実感されました。海から100m未満の場所では、防風のための構造物(フェンスや壁)をつくってから植栽するのが無難なようです

また、ここでは駐車場を芝生にしましたが、これは砂に埋もれつつも、おそらく定期的な掃除の成果で無事に保たれてきました。風のきつい時もありますが、それも含めて海辺の魅力ですので、これからはもっと確実な植栽計画ができるようにならねばと思っています。

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Concept;水と緑のリラクゼーション庭園。

アーティ@アーティ那珂川店
福岡県那珂川町今光8-510-10 TEL 092-951-2510/0120-57-1555(予約専用)
2005年10月オープン
企画、建築:戸谷悟デザインオフィス/戸谷悟
外構庭園 :樹家設計

◉アーティ@アーティ
◉戸谷悟デザインオフィス

店舗のテーマは“Future Resort”
通常のサロンの観念を超えたリラクゼーションスペースを目指すとともに、地域のランドマークとなるようにオーナーとデザイナーが気持ちを合わせてつくった店舗です

私はランドスケープデザイナーとしての当初から参加しました。すでに基本設計の段階で外構には大きな池が構想されていました。

外構設計としては、駐車台数の確保などの基本条件に応えなければなりません。
また、池の形をどうするか、通路をどのようにつくるかの検討などが課題でした。

そうして抱いたのは『透明な森』というイメージです。
雑木の木立が敷地の西側にあって、それは駐車場や街のざわめきとサロンをスクリーンのように柔らかに分離します。それはさらに池の水面と相まって木漏れ日を反射する『透明な森』となります……というもの。

多少イメージ先行ですが、そんな思いでつくった外構庭園です。
◉詳しくはこちらをご覧下さい。庭園/ランドスケープデザイン日記

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Concept;歩道として使われる外構庭園。

ここは認知症や心療内科の病院に併設された地域交流施設です。
具体的には1)社会復帰支援センター 2)デイルーム 3)病院職員寮 4)病院職員用保育所 の複合施設となっています。
建築設計は福岡を拠点に熊本など各地の設計をされている川津悠嗣さんです。
◉かわつひろし建築工房Web

ここの外構を設計するにあたりまず考えたのは、この施設の敷地が病院の駐車場と病院出入口の途中にあることで、この出入口は裏門のような位置ですが通行者が比較的多いことです。このような状況で、この施設の外構は接する車道の歩道のような役割ができたら、歩道の脇に季節の植栽があるようにできたら、安全で快適な環境となるのではと思いました

建物の近くにカーブを描く植込みを配して、歩道の舗装は歩き易い「洗い出し舗装」としました。またせっかくの歩道に違法駐車をされては台無しなので、硬質ゴム製の黒い駐車禁止バリアを立てました。

シンボルツリーの「サルスベリ株立ち」のある島のような植込みの裏側には、休んで談話できる円形のベンチをつくり付けました。また、デザイン上のアクセントとして施設の出入り口が4カ所もあるので、出入口の場所の舗装の色を黒にして位置を明確にしました。舗装の色が違うことでそこがポーチのように見えますが福祉施設であるため段差はありません。

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